2018年1月8日月曜日

ミラーリングのタイミング

ミラーリング

信頼し合っている者、
安心し合っている者同士は、
その行動は無意識に同化する。


心理学上の姿勢反響現象です。

信頼感・安心感がある→同じような行動をとる
同じような行動をとる→信頼・安心を得ることができる

というテクニックが、ミラーリングです。

相手が手をあげたら自分も手をあげ、
相手が足を組んだら自分も足を組むのです。


さて重要なのは、いつ使うか?ということです。
これを間違うと気持ち悪がられてしまいます。

さりげなく使わないといけないのですが
さりげなくといわれても抽象的で
なかなか難しいのではないでしょうか?

自分なりにさりげなくミラーリングしても
違和感を持たれてしまいます。

そして、一度違和感を持たれてしまうと、
改めて信頼・安心を築くのは難しくなります。

相手に気づかれない必要があるのです。


ここで、相手に気づかれないときとはいつなのでしょうか?

それは、相手の顕在意識が内側にある状態のときであり、
潜在意識が外側にあるときになります。


たとえば、あなたが商品について説明しているとき、
相手はあなたの話を聞き、商品を見ています。

そのとき、相手の顕在意識は商品、
つまり外側にあります。

自分以外の外部の何かに意識が向いている状態です。

このときに、いくらさりげなくミラーリングしても
相手は違和感に気づきます。


逆に相手に、「好きなものは何ですか?」
「お昼に何を食べましたか」などの
質問をすると相手は考えます。

この場合相手の顕在意識は内側に行きます。

う~ん・・・って考えている数秒、
周りの景色が見えているようで
見えていない状態なのです。


この瞬間、相手の潜在意識が外側に出ています。

そしてこの瞬間がミラーリングのタイミングになります。

相手があごに手を当てたら、
あごに手を当ててください。

多少わざとらしくても気づかれません。


ミラーリングは相手の潜在意識に
働きかけなければなりません。

潜在意識を相手の外側に出す働きかけが、
このテクニックを強力なものにするのです。