ミラーリング
信頼し合っている者、
安心し合っている者同士は、
その行動は無意識に同化する。
心理学上の姿勢反響現象です。
信頼感・安心感がある→同じような行動をとる
同じような行動をとる→信頼・安心を得ることができる
というテクニックが、ミラーリングです。
相手が手をあげたら自分も手をあげ、
相手が足を組んだら自分も足を組むのです。
さて重要なのは、いつ使うか?ということです。
これを間違うと気持ち悪がられてしまいます。
さりげなく使わないといけないのですが
さりげなくといわれても抽象的で
なかなか難しいのではないでしょうか?
自分なりにさりげなくミラーリングしても
違和感を持たれてしまいます。
そして、一度違和感を持たれてしまうと、
改めて信頼・安心を築くのは難しくなります。
相手に気づかれない必要があるのです。
ここで、相手に気づかれないときとはいつなのでしょうか?
それは、相手の顕在意識が内側にある状態のときであり、
潜在意識が外側にあるときになります。
たとえば、あなたが商品について説明しているとき、
相手はあなたの話を聞き、商品を見ています。
そのとき、相手の顕在意識は商品、
つまり外側にあります。
自分以外の外部の何かに意識が向いている状態です。
このときに、いくらさりげなくミラーリングしても
相手は違和感に気づきます。
逆に相手に、「好きなものは何ですか?」
「お昼に何を食べましたか」などの
質問をすると相手は考えます。
この場合相手の顕在意識は内側に行きます。
う~ん・・・って考えている数秒、
周りの景色が見えているようで
見えていない状態なのです。
この瞬間、相手の潜在意識が外側に出ています。
そしてこの瞬間がミラーリングのタイミングになります。
相手があごに手を当てたら、
あごに手を当ててください。
多少わざとらしくても気づかれません。
ミラーリングは相手の潜在意識に
働きかけなければなりません。
潜在意識を相手の外側に出す働きかけが、
このテクニックを強力なものにするのです。